遁甲盤の使い方

遁甲盤の効果的な使い方を解説しています。

[ 格局 効果 点数の簡易解説表 ] [ 点数の目安 ]
[ 方位の選び方 ] [ 用途別の使い方 ] [ 天盤干の象意 ]
[ 奇門遁甲格局 ] [ 全国の自然時 ]
◆ 格局 効果 点数の簡易解説表
吉凶判断
最大吉>=24
大吉>=18
中吉>=12
小吉>=6
平>=0
0<小凶
-6<中凶
-12<大凶
-18<最大凶
格局象意
:好機 出世
:開運 拡縁
:和縁 玉輿
:相縁 療養
:物縁 財利
:情報 発想
:天運 財物
:評価 充足
:人縁 和合
:神勅 啓示
:勝利 奇想
:権謀 計略
:広報 拡散
:威勢 開拓
:寵愛 水縁
小効果
:和睦 円満
:朗報 協賛
:機縁 人材
:栄進 名誉
:財産 金銭
:資材 家産
:教養 技芸
:称賛 繁盛
:知略 智慧
:治病 平癒
:妊娠 出産
:結婚 縁談
:貯蓄 好配
:利益 好況
:富豪 興産
:勉強 機転
:創造 芸術
:試験 昇格
:信頼 自信
:愛情 人気
:賭事 勝負

◆ 遁甲盤の点数の目安

ここでの奇門遁甲では、遁甲盤を構成する要素や成立する格局を基準として、各方位の点数を計算して表記しています。 点数は高いほど良く、0点以上は吉、0点未満は凶として判断します。


不動産の購入時や、賃貸での転居などで奇門遁甲を考慮する際には、移動する方位の年盤・月盤が「0点」以上を目安とします。 点数が高い方がより良い転居になりますが、年盤は年単位・月盤は月単位になるため、長期的な計画を立てる必要性があります。 特に年盤での高得点を求める際には、年単位から数十年単位で検討していく必要があります。 現実的な転居としては、「0点以上」を目標として、「0点未満」の凶方位を避けるというのが目安となります。


開運旅行や開運トレーニングなどで奇門遁甲を考慮する際には、移動する方位の日盤・時盤が「0点」以上を目安とします。 点数が高い方がより良い移動になるため、本格的な開運旅行(宿泊、日帰り共に)では、「24点以上」を目安とします。 実際には24点以上となると、方位や日時がかなり限定的になるため、現実的に考える際には「18点以上」を目安とします。 その他の方位や日時になる際には、0点以上でできるだけ点数が高い方位を取ります。 開運トレーニングなどで、日々時盤を活用する際には、時盤が0点以上となり、日盤が「-12点以下」の大凶方位は避けるようにします。 点数が高くなれば高くなるほど効果的になりますが、日々続けて行くことが大事になるのが時盤を使った開運法になります。


遁甲盤の点数の目安


遁甲盤の点数の目安


▼ 吉凶の目安の点数

用途最大
★☆最大吉>=24◎大吉>=18〇中吉>=12△小吉>=6
×-18<最大凶×-12<大凶▽-6<中凶▽0<小凶

▼ 用途別の目安と目標の点数(以上)

用途目安目標
転居購入年盤0点15点
転居賃貸月盤0点15点
開運旅行日盤18点24点
開運旅行時盤18点24点
開運トレ時盤0点15点

◆ 方位の選び方

奇門遁甲で方位を選ぶ際には、必ず吉方位を選びます。 ここでの奇門遁甲では、8方位に点数を付けていますが、吉方位にあたるのは0点以上となります。 0点から40点前後が吉方位となり、点数が高いほど吉意が増します。 0点から-40点前後が凶方位となり、点数が低いほど凶意が増します。 基本は凶は避け吉に赴く(取り入れる)のが奇門遁甲の方位の選び方の基本となります。


点数が高くなるのは、奇門遁甲における吉格局を形成し、且つ構成する各要素が吉意を持つ場合になります。 方位を選ぶ際には、目的に合わせた吉格局(14格)を優先して選びます。 同じ格局でも他の構成要素が吉意を持ち、点数が高くなる際にはそちらを優先します。 吉格局が無い際には、遁甲盤の各方位を構成している要素の配合により、吉凶を判断します。 特に目的に合わせた要素が多く、吉方位となる際には積極的に活用します。


奇門遁甲で方位の気を取り入れる際には、効果が重複するため、可能であれば取り入れられるだけ気を取り入れることがお勧めです。 奇門遁甲を開運術として使用する際には、できるだけ高い点数となる吉方位を積極的に活用することが大事になります。 開運を目的とした転居や出典、不動産の購入や開運旅行などは、目的に合わせた格局の高得点の方位を積極的に取るようにします。 日々の開運トレーニングや開運散歩、行動などで奇門遁甲を活用する際には、凶方位を避け0点以上の吉方位を地道に取るようにします。


方位の選び方


方位の選び方


▼ 方位の選び方の基準

優先内容
1目的を満たす14吉格局
2目的に見合う構成要素
3点数が高くなる各方位
400点以上となる吉方位

◆ 用途別の使い方

奇門遁甲を開運術として効果的に活用するためには、目的に見合う遁甲盤の方位を取ることが大事になります。 遁甲盤の方位の点数が高いというのは大事になりますが、目的に見合う方位でなければ望む効果を得ることはできません。 遁甲盤を使用してから状況が変わり良いことが起きても、望んでいることとは違う際には、目的と遁甲盤の象意が違うことがあります。 使用した遁甲盤の吉意を受け取ることができても、願望成就に至らないのはこのようなことが原因となります。 奇門遁甲で開運を目指すには、何を目的とするのかを明確にし、その目的に合わせた盤を使用することが大事になります。


奇門遁甲盤で、目的に見合う方位を選ぶ際には、各方位の「天盤干」が重要になります。 この天盤干が目的に合致していないと、望む効果が得られないことや、天盤干の象意が訪れるだけとなります。 無論、目的と合致していなくても、方位が良ければ天盤干の象意を受け取ることはできますので、十分開運効果があることになります。 しかし、願望成就に直結させたい場合には、使用する遁甲盤の方位の天盤干を重視することが大事になります。


また、重要なのは目的と天盤干の関係性になりますが、本当に大事になるのは、現実的な部分での目的を「達成する手段が何か」を考慮することになります。 サラリーマンが出世したいとする際には、奇門遁甲の吉格局になる「青龍返首」を使用したくなりますが、これは安易な考え方になります。 場合によっては青龍返首で出世に至ることもありますが、本当に大事になるのは「出世の条件が何か」になります。 昇進試験に合格する必要がある場合の出世と、営業成績での数字をあげる場合の出世、上司や経営陣からの信頼を得ての出世や、年功序列での出世など様々な出世の道があります。


昇進試験の場合には知識が必要となるため「丁奇」が重要になり、営業成績をあげる場合には業務内容によって変わりますが、「乙奇や丙奇、戊儀や壬儀」などが重要になります。 また、信頼を得る必要性がある場合は「戊儀や己儀」が重要になり、年功序列で勤続年数が必要な際には「乙奇や己儀」が重要になります。 このように、目的を明確にし、その実現ための現実的な手段と必要な要素を考慮して、遁甲盤の象意を元に方位を選ぶことが非常に重要となります。


用途別の使い方


用途別の使い方


▼ 用途を明確にして使用する

1.目的奇門遁甲を開運術として使用する際には、目的や願望などを明確にすること。
2.手段設定した目的や願望を達成するための現実的な手段が何かを明確にすること。
3.要素その手段に対して、有利に働く奇門遁甲の各要素・格局などを絞り込むこと。
4.天干目的や願望成就に適切な要素や格局(特に天盤干)が巡る方位を使用すること。

◆ 天盤干の象意

▼ 天盤干 甲尊

天盤干の「甲尊」は、地位の獲得や出世、評価を得ることや名を挙げることを求める際に使用します。 日頃から努力や勉強を重ね、実力が備わっている状態で、より良い評価を受けることや、引き立てに逢うこと、起業などを成功に導く際に活用できます。 出世や評価だけではなく、起業の成功や社会的な進出、就職や転職活動の成功に活用することができます。


天盤干 甲尊


▼ 天盤干 乙奇

天盤干の「乙奇」は、安定した地位や平和な環境、円満な家庭環境や人間関係を求める際に使用します。 日頃から謙虚で誠実な対応を心がけ、人間性が備わっている状態で、安定した立場や環境を維持し、人間関係の和合や円満な環境を充実させる際に活用できます。 良縁を求める際や健康や治病などにも活用できますが、普段からの節制や人付き合いなどを大事にすることで活用できます。


天盤干 乙奇


▼ 天盤干 丙奇

天盤干の「丙奇」は、金銭との縁や物質的な側面との縁、地位や権力の上昇を求める際に使用します。 日頃から努力と徳行を重ね、金銭や物質を動かすことや、数字を求めて活動をしている状態で、より多くの金銭や物質との縁を拡充し、間口を広げる際に活用できます。 金銭や物質との縁が強くなりますが、金銭や物質を得る手段が限られている際には、そちらを先に見直すことで活用できます。


天盤干 丙奇


▼ 天盤干 丁奇

天盤干の「丁奇」は、知識や情報との縁、芸術や学術分野での能力の向上、名声を求める際に使用します。 日頃から情報収集や勉強を重ね、基本的な実力が備わっている状態で、より良い情報や評価、能力の向上や社会的な評価を得る際に活用できます。 情報との縁が強くなり、知識や知力が向上すること、芸術性や学術分野での評価を得ること、能力の向上などに活用できます。


天盤干 丁奇


▼ 天盤干 戊儀

天盤干の「戊儀」は、信用と実績を得ること、安定した社交性や人間関係の拡充を求める際に使用します。 日頃からの努力や忍耐を重ね、実力を養っている状態で、より大きな信頼を得て、実績を重ねていくことや、環境や人間関係をより安定させる際に活用できます。 信頼を得ることで、交友関係や人間関係が安定すること、立場や評価が向上すること、新たな交友関係の獲得などに活用できます。


天盤干 戊儀


▼ 天盤干 己儀

天盤干の「己儀」は、人との縁を求めること、人からの情を得ることや、忍耐力や集中力の向上を求める際に使用します。 日頃から努力と忍耐を重ね、縁を求めている状態で、より自分を魅力的に表現し、人からの愛情を獲得することや、恋愛を結婚に進展させる際などに活用できます。 友情を愛情に進展させること、恋愛を結婚に発展させること、自分が魅力的になり、より多くの愛情を求めることなどに活用できます。


天盤干 己儀


▼ 天盤干 庚儀

天盤干の「庚儀」は、災難や問題が発生し、立場や評価の失墜を招くため、基本的に使用することはありません。 不慮の事故や災難に巻き込まれることや、これまでの努力や立場が失われてしまうことがあるため、避けることが重要になります。 旬首となる際には、一見良い方位に見えますが、実際にはトラブルに逢うこともあるため、慎重に判断することが大事になります。


天盤干 庚儀


▼ 天盤干 辛儀

天盤干の「辛儀」は、私利私欲から離れ、慈善活動に従事することや、修道に励む際に使用します。 これまでの過去や縁を清算し、世のため人のために生きることや、悪縁を断つために活用できますが、凶格を構成することもあるため、実際には避ける方が無難になります。 旬首となる際には、一見良い方位に見えますが、実際にはトラブルに逢うこともあるため、慎重に判断することが大事になります。


天盤干 辛儀


▼ 天盤干 壬儀

天盤干の「壬儀」は、勝負や競技での駆け引きに強くなること、情報戦においての有利な立場を求める際に使用します。 日頃からの情報収集や努力などを積み重ねている状態で、より戦略的な駆け引きをする際に、感覚的な能力を得る際に活用できます。 非常に繊細な分野でもあり、頭脳と感覚の両面の才能と勝負力が求められるため、使用する際には慎重に判断することが大事になります。


天盤干 壬儀


▼ 天盤干 癸儀

天盤干の「癸儀」は、周囲から目立つことなく隠居することや、過去の出来事を清算する際に使用します。 世間から離れて隠居する際や、目立たずに日々を過ごすこと、引退したいと思う際には活用できますが、凶格を構成することもあるため、実際には避ける方が無難になります。 旬首となる際には、一見良い方位に見えますが、実際にはトラブルに逢うこともあるため、慎重に判断することが大事になります。


天盤干 癸儀


▼ 天盤干の象意の一覧

甲尊出世や社会進出 評価や地位の獲得 就活や転職の成功 引き立て 起業の成功
乙奇安定した立場や環境形成 人間関係の和合 良質な人縁獲得 健康と治病 節制
丙奇金銭や物質との縁 数字を上げる 良質な商材の獲得 商売の成功と繁栄の基盤
丁奇有意義な情報収集 知識や学力の向上 芸術的な才能の開花 能力と評価の上昇
戊儀信頼と実績の獲得 環境や人間関係の安定 基本的能力の上昇 交友関係の開拓
己儀愛情と友情の獲得 個性や性的魅力の上昇 関係の発展 忍耐力と表現力の上昇
庚儀事故や災難との遭遇 立場の失墜 信用の喪失 基本的には使用しない方が良い
辛儀悪縁や過去との決別 断捨離 出家や隠居 慈善事業の成功 使用は慎重に判断
壬儀戦略的な才能の開花 勝負力の上昇 感覚的な能力の向上 情報分野での躍進
癸儀想像力と創造力の開花 隠居や引退 感覚的な能力の向上 使用は慎重に判断

◆ 奇門遁甲格局

[ 吉格局 ] [ 九遁格 ] [ 三奇 得使昇殿 ]
[ 凶格局 ] [ 年月日時格 ] [ 大小格 伏宮飛宮 ]
[ 大凶格 ] [ 参考的凶格 ] [ 反吟伏吟系 ]

◆ 奇門遁甲 吉格局
■ 01.青龍返首 (せいりゅうへんしゅ)

▼ 図象

青龍返首

▼ 構成条件       

天盤干=旬首
地盤干=丙
◎戊(甲)=旬首(甲子)

▼ 象意                   

全ての事に良い吉方位
好機到来の期待大
問題は解消され物事が順調に進む
※丙の年月日時に必ず発生
稀に時の干中宮時にも発生
三吉門同宮・旬首喜神などの必要

■ 02.飛鳥跌穴 (ひちょうてっけつ)

▼ 図象

飛鳥跌穴

▼ 構成条件       

天盤干=丙
地盤干=旬首
◎戊(甲)=旬首(甲子)

▼ 象意                   

全ての事に良い吉方位
出世や財運に恵まれる
恋愛や結婚にも良縁が期待できる
有益な人間関係が築かれる
三吉門が同宮時は吉意が増す

■ 03.玉女守門 (ぎょくじょしゅもん)

▼ 図象

玉女守門

▼ 構成条件       

天盤干=丁
八門=直使八門

▼ 象意                   

男女関係の和合
人間関係や夫婦関係の円満が期待できる
恋愛や結婚に繋がる出会いが訪れる
恋愛面で大きな後押しを得る
勉強や試験も有利になる


◆ 奇門遁甲 九遁格
■ 04.天遁 (てんとん)

▼ 図象

天遁

▼ 構成条件       

天盤干=丙
地盤干=丁
八門=生門

▼ 象意                   

物質的な事に良い吉方位
欲しいものが手に入り金銭に恵まれる
信頼がおける人間関係が広がる
人から良い刺激があり後押しが得られる
天から幸運が舞い降りる

■ 05.地遁 (ちとん)

▼ 図象

地遁

▼ 構成条件       

天盤干=乙
地盤干=己
八門=開門

▼ 象意                   

努力が報われる良い方位
これまで築き上げたものに結果が出る
努力が報われ評価される
蓄積してきたものが予想以上の評価に変わる
精神面での安定と充実が期待できる

■ 06.人遁 (じんとん)

▼ 図象

人遁

▼ 構成条件       

天盤干=丁
八門=休門
八神=太陰

▼ 象意                   

人間関係にとって良い方位
円満な人間関係を形成できる
人との和解が期待できる
良き人間関係が広がり利益に繋がる
人望を得ることによって立場が良くなる

■ 07.神遁 (しんとん)

▼ 図象

神遁

▼ 構成条件       

天盤干=丙
八門=生門
八神=九天

▼ 象意                   

金銭的にも物質的にも恵まれる
強い運気に押され実力以上の力を発揮できる
神の声が聞こえ閃きが得られる
今後の展望に明るい光が差し込む
好機を得る機会に恵まれる

■ 08.鬼遁 (きとん)

▼ 図象

鬼遁

▼ 構成条件       

天盤干=丁
八門=開門 杜門
八神=九地

▼ 象意                   

相手の虚を尽き攻撃できる
要領良く勝利を収めることができる
勝負事で有利に展開できる
頭の回転が速くなる
※逆の事も起こる危険な側面もある

■ 09.雲遁 (うんとん)

▼ 図象

雲遁

▼ 構成条件       

天盤干=乙
地盤干=辛
八門=休門 生門 開門

▼ 象意                   

物事が順調に進んでいく
考えが現実的なものに変わる
知識を利益に換えることができる
物事を利己的な方向に誘導できる
自分の地位や評価を高めることができる

■ 10.風遁 (ふうとん)

▼ 図象

風遁

▼ 構成条件       

天盤干=乙
八門=休門 生門 開門
巽宮

▼ 象意                   

効率が良くなり行動が利益に直結する
広報や宣伝活動が効果的に出る
人の紹介から人付き合いの輪が広がる
情報操作が上手く行く
小さな行動が大利に変わる

■ 11.虎遁 (ことん)

▼ 図象

虎遁

▼ 構成条件       

天盤干=乙
地盤干=辛
八門=休門

▼ 象意                   

勢いが増し迫力が備わる
自信が生まれ交渉ごとを優位に運べる
営業活動で成果を出しやすくなる
勝負事では実力を発揮できる
威厳が備わり気後れしなくなる

■ 12.龍遁 (りゅうとん)

▼ 図象

龍遁

▼ 構成条件       

天盤干=乙
八門=休門 生門 開門
坎宮 或は 地盤干=癸

▼ 象意                   

人間関係の安定と平和が期待できる
これまでの付き合いが一層深まる
情が深まり情緒豊かになる
水との縁が深まる
祈雨に用いられる
水難事故には要注意


◆ 三奇 得使 昇殿
■ 13.乙奇得使 (おつきとくし)

▼ 図象

乙奇得使

▼ 構成条件       

天盤干=乙
八門=休門 生門 開門
乾宮(六位) 離宮(九位)

▼ 象意                   

乙奇の吉意が増す
人間関係や男女の和合が期待できる
家庭や職場環境は安定し平和な時間が訪れる
心身共に充実するため病気の療養にも効果的
※三吉門の同宮が必要(流派により異なる)
※「乾宮(六)」は入墓と重複する

■ 14.丙奇得使 (へいきとくし)

▼ 図象

丙奇得使

▼ 構成条件       

天盤干=丙
八門=休門 生門 開門
坤宮(二位) 坎宮(一位)

▼ 象意                   

丙奇の吉意が増す
金銭や物質面での利益がある
収益の向上や事業の発展が期待できる
財力が飛躍的に上昇し思わぬ収入が飛び込む
お金と縁が繋がる
※三吉門の同宮が必要(流派により異なる)

■ 15.丁奇得使 (ていきとくし)

▼ 図象

丁奇得使

▼ 構成条件       

天盤干=丁
八門=休門 生門 開門
巽宮(四位) 艮宮(八位)

▼ 象意                   

丁奇の吉意が増す
知識や発想力の向上が期待できる
入試や資格試験などが有利になる
持つ知識を最大限に生かして成功できる
有意義な知識や情報が得られる
※三吉門の同宮が必要(流派により異なる)
※「艮宮(八)」は入墓と重複する

■ 16.乙奇昇殿 (おつきしょうでん)

▼ 図象

乙奇昇殿

▼ 構成条件       

天盤干=乙
八門=休門 生門 開門
震宮(三位)

▼ 象意                   

乙奇の吉意が少し増す
人間関係や男女関係の和合
家庭や職場環境の安定
心身ともに充実する
病気の療養に効果的
ひと時の幸せな時間を過ごせる
※三吉門の同宮が必要

■ 17.丙奇昇殿 (へいきしょうでん)

▼ 図象

丙奇昇殿

▼ 構成条件       

天盤干=丙
八門=休門 生門 開門
離宮(九位)

▼ 象意                   

丙奇の吉意が少し増す
金銭や物質面での利益がある
収益の向上や事業の発展が期待できる
財力の向上につながる
物質的な面での幸せごとが訪れる
※三吉門の同宮が必要

■ 18.丁奇昇殿 (ていきしょうでん)

▼ 図象

丁奇昇殿

▼ 構成条件       

天盤干=丁
八門=休門 生門 開門
兌宮(七位)

▼ 象意                   

丁奇の吉意が少し増す
知識や発想力の向上が期待できる
入試や入社試験などが有利になる
知識を生かして成功できる
有意義な知識や情報が得られる
※三吉門の同宮が必要


◆ 奇門遁甲 凶格局
■ 19.青龍逃走 (せいりゅうとうそう)

▼ 図象

青龍逃走

▼ 構成条件       

天盤干=乙
地盤干=辛

▼ 象意                   

好機がその手元から逃げてしまう
味方や後援者が離れ孤立する
問題が次第に積み重なる
出世や成功の機を逃してしまう
間が悪くなり何をしても報われない

■ 20.白虎猖狂 (びゃっこしょうきょう)

▼ 図象

白虎猖狂

▼ 構成条件       

天盤干=辛
地盤干=乙

▼ 象意                   

不審者に目を付けられてしまう
望まぬ問題が飛び込んでくる
事件事故に巻き込まれる
病気は悪化し精神的に追いつめられる
女性は男性に騙され大事なものを失う

■ 21.朱雀投江 (すざくとうこう)

▼ 図象

朱雀投江

▼ 構成条件       

天盤干=丁
地盤干=癸

▼ 象意                   

思い込みや先入観が失敗を招く
見当違いな行動や発言が自分を追いつめる
思考能力が低下し問題を招く
水難の予兆があり身を傷つける
見込みが外れ墓穴を掘る

■ 22.騰蛇妖矯 (とうだようきょう)

▼ 図象

騰蛇妖矯

▼ 構成条件       

天盤干=癸
地盤干=丁

▼ 象意                   

不慮の事故や事件に巻き込まれてしまう
誤解を招き立場や信頼を失う
困難に追いつめられ罪を負わされる
実力が発揮できず勝負や試験に敗れる
不遇な思いをする

■ 23.太白入熒 (たいはくにゅうけい)

▼ 図象

太白入熒

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=丙

▼ 象意                   

人間関係が悪化する
衝突や争いが絶えなくなる
強引な行動などから傷害に発展することも
感情が抑えられずに爆発する
盗難に遭うことも
信頼と財産を失う

■ 24.熒入太白 (けいじゅうたいはく)

▼ 図象

熒入太白

▼ 構成条件       

天盤干=丙
地盤干=庚

▼ 象意                   

人間関係が悪化する
衝突や争いが絶えなくなる
強引な行動などから傷害に発展することも
感情が抑えられずに爆発する
盗難に遭うことも
信頼と財産を失う


◆ 年月日時格
■ 25.歳格 (さいかく)

▼ 図象

歳格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=年干

▼ 象意                   

争い事が生じて傷つく
場合によっては傷害事件に発展も
物事は思うように行かず苦しむ
人間関係や異性関係の問題が多発
親との関係悪化も
年干によって凶意が変わる
年月日時盤全てに作用

■ 26.月格 (げつかく)

▼ 図象

月格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=月干

▼ 象意                   

問題が生じて行き詰る
成長は滞り不安定になる
不慮の事件や事故に巻き込まれることも
悪いことに悪い事が重なる
兄弟関係の悪化も
月干によって凶意が変わる
月日時盤に作用する

■ 27.日格 伏干 (にちかく)

▼ 図象

日格 伏干

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=日干

▼ 象意                   

争い事が生じ人間関係が悪化
傷害事件に発展することも
問題に問題が重なり気苦労が絶えなくなる
自分自身への災いの意が強い
日干によって凶意が変わる
日時盤に作用する

■ 28.時格 (じかく)

▼ 図象

時格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=時干

▼ 象意                   

問題が生じて身動きが取れなくなる
気苦労が絶えなくなり行き詰る
家庭内の不和に発展しやすい
配偶者や子供との関係が悪化
時干によって凶意が変わる
※時盤のみに作用
※作盤法的に適応盤は存在しない
■ 補足
あらゆる有形無形の物が破壊される凶作用
地盤干:甲尊 生命の危険 地位立場の不安定化
地盤干:乙奇 身体の障害 疾病や家族不和
地盤干:丙奇 財的な損失 暴力的なトラブル
地盤干:丁奇 見当の違い 試験の失敗や目標喪失
地盤干:戊儀 他人から騙される 信頼の喪失
地盤干:己儀 異性問題で道を踏み外す
地盤干:庚儀 人間関係などの大きな災難
地盤干:辛儀 自身の魅力や才能の芽を摘む
地盤干:壬儀 問題に巻き込まれて失敗する
地盤干:癸儀 弱点が明るみになり失敗する


◆ 大小格 伏宮 飛宮
■ 29.大格 (たいかく)

▼ 図象

大格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=癸

▼ 象意                   

これまで築き上げてきたものが崩壊し始める
努力は水泡と化し信頼は敵意に変わる
物事は停滞し思うように進まなくなる
行き場所を失い追い込まれる

■ 30.小格 (しょうかく)

▼ 図象

小格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=壬

▼ 象意                   

これまで築き上げてきたものが崩壊し始める
地位や財産を失い路頭に迷う
凶報が舞い込み失望する
物事は停滞し思うように進まなくなる
失敗への準備が整う

■ 31.伏宮格 (ふくきゅうかく)

▼ 図象

伏宮格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=旬首

▼ 象意                   

大凶格の一つ
突然の災いや不慮の事故などの危険性あり
社会的な信用や立場の失墜
倒産や離婚の危険性も
特に仕事の人間関係や目上との関係悪化

■ 32.飛宮格 (ひきゅうかく)

▼ 図象

飛宮格

▼ 構成条件       

天盤干=旬首
地盤干=庚

▼ 象意                   

大凶格の一つ
突然の災いや不慮の事故などの危険性あり
信頼していた人からの裏切りに遭う
立場や将来性を失うことも
特に家庭面や目下との関係悪化に繋がる

■ 33.伏干格(日格 伏干) (ふくかんかく)

▼ 図象

伏干格(日格 伏干)

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=日干

▼ 象意                   

争い事が生じ人間関係が悪化
傷害事件に発展することも
問題に問題が重なり気苦労が絶えなくなる
自分自身への災いの意が強い
日干によって凶意が変わる
日時盤に作用する

■ 34.飛干格(雲干) (ひかんかく うんかん)

▼ 図象

飛干格(雲干)

▼ 構成条件       

天盤干=日干
地盤干=庚

▼ 象意                   

立場と信頼が傷つき行き場を失う
争い事が生じ心身ともに傷つく
精神的な疲労が蓄積し路頭に迷う
安定を失い帰る場所がなくなる
足元をすくわれるようなことが起こる


◆ 奇門遁甲 大凶格
■ 35.天羅 (てんら)

▼ 図象

天羅

▼ 構成条件       

天盤干=癸
地盤干=年月日時の干

▼ 象意                   

思わぬ災難から身動きが取れなくなる
社会的な地位や立場に傷を負う
社会的な信頼を失う危険に遭う
職場での災難が立て続く
出世の道に影が差す
逃げ道が無くなる

■ 36.地網 (ちもう)

▼ 図象

地網

▼ 構成条件       

天盤干=壬
地盤干=年月日時の干

▼ 象意                   

思わぬ災難から身動きが取れなくなる
家庭問題が浮上し先行きが不穏になる
家庭での問題に足を引っ張られる
家庭での災難が立て続く
平穏な家庭環境から遠ざかる

■ 37.戦格 (せんかく)

▼ 図象

戦格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=庚

▼ 象意                   

大凶格の一つ
突然の災いや不慮の事故などの危険性あり
人間関係が不和になり信用と立場を失う
全てが思うように行かず問題が積み重なる
敵に囲まれ八方塞の状態になる
※天地九星伏吟と共存

■ 38.刑格 (けいかく)

▼ 図象

刑格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=己

▼ 象意                   

法律を犯し刑罰に触れる危険も
交通事故などの不慮の事故の危険もあり
殺傷事件に巻き込まれることも
異性問題が浮上しやすい
嫌な異性に付きまとわれる

■ 39.奇格 (きかく)

▼ 図象

奇格

▼ 構成条件       

天盤干=庚
地盤干=乙or丙or丁

▼ 象意                   

吉兆が全て刈り取られてしまう恐れあり
出向などは全て凶になる
旅行や移動などには注意が必要
※劉氏奇門遁甲にて採用されている


◆ 奇門遁甲 参考的凶格
■ 40.三奇入墓 (さんきにゅうぼ)

▼ 図象

三奇入墓

▼ 構成条件       

天盤干=乙(甲) 坤(二) 未
天盤干=乙 乾宮(六位) 戌
天盤干=丙 乾宮(六位) 戌
天盤干=丁 艮宮(八位) 丑

▼ 象意                   

天干三奇の吉意が薄れる
乙奇:人間関係や恋愛での安定性が薄れる
丙奇:金銭や物質との縁が薄くなる
丁奇:思考能力が低下し見込み違いをする
※他の要素が良ければ使える
甲尊三奇が十二運「墓」になる十二支の方位

■ 41.六儀撃刑 (りくぎげっけい)

▼ 図象

六儀撃刑

▼ 構成条件       

天盤干=戊 震宮(三位)
天盤干=己 坤宮(二位)
天盤干=庚 艮宮(八位)
天盤干=辛 離宮(九位)
天盤干=壬 巽宮(四位)
天盤干=癸 巽宮(四位)

▼ 象意                   

戊儀:争い事に巻き込まれる
己儀:他者から攻撃される
庚儀:失敗が多くなり人に騙される
辛儀:見栄を張り失敗する
壬儀:孤立無援の状態になる
癸儀:激しい争い事が生じる
※他の要素が良ければ使える
■ 補足
天盤=戊 発言上のトラブルに巻き込まれる
天盤=己 積極性に欠け他人から攻められる
天盤=庚 調子に乗り失敗する 他人から騙される
天盤=辛 見栄を張り足元をすくわれる
天盤=壬 閉鎖的になり孤立して支援を失う
天盤=癸 他人と足を引っ張り合い共倒れになる

■ 42.門迫 (もんぱく)

▼ 図象

門迫

▼ 構成条件       

休門=離宮(九位)
生門=坎宮(一位)
開門=震宮(三位)
景門=兌宮(七位)

▼ 象意                   

八門受制格
周囲に足を引っ張られ物事が停滞する
他者から攻撃されて傷つく
問題に巻き込まれて疲弊する
人間関係が不安定になり苦労する
追いつめられて行き場を失う


◆ 凶格 反吟 伏吟系
■ 43.天地反吟 (てんちはんぎん)

▼ 図象

天地反吟

▼ 構成条件       

天盤=戊 地盤=辛
天盤=辛 地盤=戊
天盤=己 地盤=壬
天盤=壬 地盤=己
天盤=庚 地盤=癸
天盤=癸 地盤=庚
旬首の支が沖

▼ 象意                   

天地の組み合わせ
「戊辛」「己壬」「庚癸」の場合
問題や争いが生じて巻き込まれる
他人から妬まれ敵が増える
他者から攻撃される
※他の要素が良ければ問題ない凶格

■ 44.天地伏吟 (てんちふくぎん)

▼ 図象

天地伏吟

▼ 構成条件       

天盤干=地盤干

▼ 象意                   

天盤と地盤の干が同じになる
「甲尊」と「丁奇」は除く
吉意が失われ力が発揮できなくなる
道が塞がり前に進めなくなる
※他の要素が良ければ問題ない凶格
※九星の伏吟と共存する

■ 45.八門伏吟 (はちもんふくぎん)

▼ 図象

八門伏吟

▼ 構成条件       

八門=定位

▼ 象意                   

八門が定位に位置する
安定した状況になるが同時に動きが鈍くなる
流れが一時的に停止する
※他の要素が良ければ問題ない凶格

■ 46.九星伏吟 (きゅうせいふくぎん)

▼ 図象

九星伏吟

▼ 構成条件       

九星=定位

▼ 象意                   

九星が定位に位置する
安定した状況になるが同時に動きが鈍くなる
流れが一時的に停止する
※他の要素が良ければ問題ない凶格
※天地の伏吟と共存する

■ 47.星門伏吟 (せいもんふくぎん)

▼ 図象

星門伏吟

▼ 構成条件       

九星=定位
八門=定位

▼ 象意                   

定位が同じ九星と八門が共に位置する
道が塞がり前に進めなくなる
気力が失われる
才能が埋もれてしまう
苦境から抜け出せない
※他の要素が良ければ問題ない凶格

■ 48.八門反吟 (はちもんはんぎん)

▼ 図象

八門反吟

▼ 構成条件       

八門=定位の対冲

▼ 象意                   

八門が定位と反対に位置する
吉門の吉意は弱まる
問題や争いが生じて巻き込まれる
敵を作りやすくなる
※他の要素が良ければ問題ない凶格

■ 49.九星反吟 (きゅうせいはんぎん)

▼ 図象

九星反吟

▼ 構成条件       

九星=定位の対冲

▼ 象意                   

九星が定位と反対に位置する
吉星の吉意は弱まる
問題や争いが生じて巻き込まれる
敵を作りやすくなる
※他の要素が良ければ問題ない凶格

■ 50.五不遇時 (ごふぐうじ)

▼ 図象

五不遇時

▼ 構成条件       

甲日 庚午時
乙日 辛巳時
丙日 壬辰時
丁日 癸卯時
戊日 甲寅時
己日 乙丑時
庚日 丙子時
辛日 丁酉時
壬日 戊申時
癸日 己未時

▼ 象意                   

時盤のみ
事件事故に注意
日時の組合せ
[甲庚]:生命の危険や降格
[乙辛]:水難に注意
[丙壬]:試験で失敗
[丁癸]:判断の失敗
[戊甲]:特に無し
※注意すれば問題ない凶格


◆ 日本各地の自然時の一覧表

自然時とは、日本標準時(世界標準時+9時間)に下記の時間を加算、もしくは減算した時刻となります。 日本標準時とは日本共通の時間となり、電波時計やテレビなどに表示されている時刻となります。 生活の拠点となる土地の自然時は、必ず把握しておきましょう。 方位も時間も際は避けることが大事なため、10分くらいは余裕を持つようにしてください。


日本各地の自然時


日本各地の自然時


▼ 北海道

根室市 +42分
釧路市 +37分
旭川市 +29分
稚内市 +27分
札幌市 +25分
函館市 +23分

▼ 東北

青森県 青森市 +23分
岩手県 盛岡市 +25分
宮城県 仙台市 +23分
秋田県 秋田市 +20分
山形県 山形市 +21分
福島県 福島市 +22分

▼ 関東

茨城県 水戸市 +22分
栃木県 宇都宮市 +20分
群馬県 前橋市 +16分
埼玉県 さいたま市 +19分
千葉県 千葉市 +20分
東京都 新宿区 +19分
神奈川県 横浜市 +19分

▼ 北陸

新潟県 新潟市 +16分
富山県 富山市 +9分
石川県 金沢市 +7分
福井県 福井市 +5分

▼ 中部 東海

山梨県 甲府市 +14分
長野県 長野市 +13分
岐阜県 岐阜市 +7分
静岡県 静岡市 +14分
愛知県 名古屋市 +8分

▼ 近畿

三重県 津市 +6分
滋賀県 大津市 +3分
京都府 京都市 +3分
大阪府 大阪市 +2分
兵庫県 神戸市 +1分
奈良県 奈良市 +3分
和歌山県 和歌山市 +1分

▼ 中国

鳥取県 鳥取市 -3分
島根県 松江市 -8分
岡山県 岡山市 -4分
広島県 広島市 -10分
山口県 山口市 -14分

▼ 四国

徳島県 徳島市 -2分
香川県 高松市 -4分
愛媛県 松山市 -9分
高知県 高知市 -7分

▼ 九州

福岡県 福岡市 -18分
佐賀県 佐賀市 -19分
長崎県 長崎市 -20分
熊本県 熊本市 -17分
大分県 大分市 -14分
宮崎県 宮崎市 -14分
鹿児島県 鹿児島市 -18分
鹿児島県 奄美市 -22分

▼ 沖縄

沖縄県 那覇市 -29分
沖縄県 宮古島市 -39分
沖縄県 石垣市 -43分
沖縄県 与那国町 -48分