■奇門遁甲による改築造園
奇門遁甲の座山盤では、主にその土地に巡る気の良し悪しを判断することになります。 実際に土地を動かせるような場合には、直接土地を動かすことを前提に奇門遁甲を活用していきます。 古代の奇門遁甲では、基本は実際の土地を動かすことになりますが、現代の都心では土地が動かせない高層住宅なども数多く存在します。 土地を動かせるような場合には、吉意が巡る土地の土を動かすことを前提に、一日を超えるような改築や造園作業を行いその土地に巡る吉意を取り入れるのが開運法になります。 大事になるのは、実際に作業を続けるか否かではなく、土地を動かして終わらせるまでに24時間以上掛けることが大事になります。 また、一カ月以上かかってしまう場合には、座山月盤の意が出てくるため注意も必要になります。
現代の都心で多くなっている高層住宅では、吉方位が巡る方位の気を動かすことが大事になります。 簡単な改築などで気を動かすことや、造作法などを活用し、24時間以上気を動かし続けることで、その方位の吉意を得る事ができます。 古代の奇門遁甲では、この手の手法が呪術的な要素として活用されていたという事もあり、自宅に居ながら開運するというような効率的な手法でもあります。
土地を動かす場合では、その土地の中心部からの8方位が大事になり、高層住宅や家屋内で気を動かす場合には、建物の太極(中心)からの8方位が大事になります。 この8方位は、中心部から360度を8等分する各45度になる方位になります。 奇門遁甲の他の要素と同じように、方位の境目付近は避けることが大事になります。 方位の境目や時間(年月日時盤)の境目などは気が不安定になるため、事を起こすのは避けることが大事になります。 奇門遁甲では磁北を基準にするのが大事ですが、屋内では磁石による方位がずれてしまうこともあるため注意が必要になります。 家屋内の配線や電化製品、鉄などが使用されている付近では、大きく方位がずれてしまうので注意してください。
現代では、実際に磁石で方位を計るだけではなく、様々な手法で方位を計ることができますので活用していきましょう。 磁北が基準になるため、真北を基準として計測するものに関しては注意が必要になります。 緯度経度などと併せて修正するか、磁北を基準に測定できるものを活用することが必要になります。
奇門遁甲の座山日盤の効果は干支が一巡する60日間になるため、定期的に活用して運気を上昇させておくことが大事になります。 目的に合わせて奇門遁甲の遁甲盤を使用し、用途に合わせて盤を選ぶなどが有効的な活用法になります。 座山盤と立向盤を合せて、定期的に運勢を上昇させていくこと、良気を得る事で、基盤となる流れを良くしていくことができます。
奇門遁甲による改築造園
各条件 | 考え方や内容 |
改築内容 | 吉方位の気を動かして吉気を得る |
造園内容 | 吉方位の土を動かして吉気を得る |
座山日盤 | 0~24時 0時前後は気が混沌とするため使用しない |
作業時間 | 動かし始めてから24時間以上 |
持続時間 | 造作時(応期)から60日間 |
補足 | 作業を続けなくても良い |
■改築造園による開運法
奇門遁甲では、土地の気の吉凶を判断する占術でもあるため、基準となる土地に対して良い気が巡る方位の土地を動かして気を得る事を意識して、改築や造園の計画を立てるのが基本になります。 奇門遁甲の活用法では、日盤を使用しての開運旅行などが一般的ではありますが、旅行が計画できない際などには、この座山日盤を活用しての開運法がお勧めになります。 奇門遁甲の座山日盤では、大吉方位が定期的にめぐりますが、開運旅行とは異なり、全ての方位を活用できるというのが特徴でもあります。 居住地により、奇門遁甲で吉意が巡る方位に旅行に行くことができないという事も少なくはありません。 しかし、座山盤では、土地や建物の中心からの八方位になるため、全ての方位を活用することができます。
また、自宅に居ながらでも気を得る事ができる他、作業を始めて気を動かしてしまえば、作業終了時間体まで放置しておいても問題はありません。 この気を動かすという部分の解釈には、流派などで様々なものが存在しますし、そもそも座山盤を考慮しないという流派も多くあります。 実際に活用してみて効果が感じられるかを基準に判断するのが適切でしょう。 この気を動かすというのも、改築や造園による手法というのが一般的な手法になりますが、本格的に活用する流派では造作法により吉意を得るという手法が多くなります。 奇門遁甲の座山盤では、この造作法が非常に重要になるため、各流派によりどのようなものがあるのかを事前に確認しておくことが必要になります。
奇門遁甲の立向日盤での開運旅行では、起点となる土地からの距離が大事になりましたが、奇門遁甲の座山日盤での開運法では、距離の概念はあまり気にすることがありません。 しかし、太極からの距離が近すぎてしまう場合、他の方位の気も同在する可能性があるため、太極からはある程度離れ、方位が明確に別れるのを基準にすることになります。 また、目的に合わせた方位の気を得る事が大事になりますが、大吉方位であれば、目的に合わなくても得ておいて損をすることはありません。 定期的に吉意を取り続けていくというのが、奇門遁甲を活用していく際には大事な考え方になります。 大吉方位にこだわらず、運気を取り入れるという習慣を付け、開運体質にしていくことで、良いことに敏感に反応しやすくするというのも大事な活用法になります。
奇門遁甲の吉格局の基本は「飛鳥跌穴 神遁 天遁 人遁 地遁 丁奇 丙奇 乙奇 玉女守門」の格局になります。 それぞれの格局には象意があり、その象意に合わせた運気が得られると考えるのが奇門遁甲の活用法になります。 その時に必要な気を得る改築や造園を計画するのも良く、そうでなくとも吉意が巡る方位の改築や造園をすることで好機を得やすい運質に変えることができます。 目的を明確にし、奇門遁甲の開運法で必要な運気を向上させるというのは、奇門遁甲を最大限に活用した開運法になります。
改築造園による開運法
格局 | 簡単な内容 |
飛鳥跌穴 | 棚ぼた的な幸運 人との出会い運 女神に出会う 総合運 |
青龍返首 | 地位と名声の上昇 好機到来 物事は順調に進展する 総合運 |
神遁 | 神のお告げ 人生や目的への助言を得る 総合運 |
天遁 | 開運全般 好機と評価を得る 目上からの助力を得る |
人遁 | 人間関係が向上する 出会いや良縁の機会を得る |
地遁 | 努力が報われる 正当な評価を得る 安定した環境を得る |
丁奇 | 必要な情報を得る 学力の向上と試験運 知力の上昇 |
丙奇 | 財運と出世運の獲得 金銭運や向上心の上昇 |
乙奇 | 恋愛や結婚運の上昇 出会いや男女関係の上昇 人間関係の和合 |
玉女守門 | 金銭運の上昇 恋愛運や結婚運の獲得 玉の輿に縁がある |
■改築造園時の注意事項
奇門遁甲の座山日盤を活用して、改築や造園をして開運をする手法には注意事項があります。 改築などでの建物に関することに関しては、奇門遁甲の改築だけではなく、風水による改築を考慮する必要があります。 奇門遁甲の効果は一時的なものになりますが、風水による影響は環境が変わらない限り永続するものになります。 奇門遁甲では最大吉でも、風水では凶意を持つとされる際には、開運効果は一時的なもので、その後は凶意に悩まされてしまうことになります。 下手に改築をすると、運勢が大きく悪化してしまうこともあるため、設計図は風水で考慮し、施工日を風水や奇門遁甲で考慮するというのが現実的な活用法になります。
造園時なども同じで、建物を取り囲む周辺環境や水回りが変わることで、風水的に大きく影響が出てくることがあります。 良い方向に変われば問題はありませんが、悪い方向に変わる場合、そこに住む限りは永続してしまうこともあるので注意が必要になります。 土地を動かす際には、奇門遁甲の方位だけではなく、風水の考慮を事前に行い問題がないことを確認するのが必須になります。 また、風水での考え方に、土地を動かすのに良い日時というものもあるため、奇門遁甲だけではなく、その日時を考慮することが大事になります。
実際に開運法では、造作法を活用しての開運が多くなりますが、この際には風水的に影響がない内容で、風水的な吉日時と奇門遁甲の吉日時を合せて事を起こすことになります。 土地がある場合には土地を掘り起こすことや、土地が無い場合には、空間を活用することなどで、吉意が巡る方位の気を動かすのが基本になります。 自分で気を動かす以外にも、近所の造園や道路工事などにより、意図しない気が動いてしまうこともあります。 その際には気の影響を受けないように、外出することなどで回避していくことが大事になります。
奇門遁甲での方位の基本は磁北を基本にした8方位であり、各方位は等分の45度になります。 屋内では磁北がずれてしまうこともあるので慎重に方位を考慮し、分かりやすいように記録に残しておくことが大事になります。 距離の境目や時間の境目は使用しないのが原則であり、座山日盤を活用する際には、定番となる8方位の場所をあらかじめ決めておくのも良いでしょう。 基本は24時間以上気を動かすことになり、動いている間は出来るだけその空間や土地に居続けていくことが大事でもあります。
立向盤と違い座山盤では距離の概念などがありませんが、周辺の改築や工事などで振動が伝わる場合や音が聞こえる場合には注意が必要です。 土が動くことで生じる振動や、気が動くことで生じる音は、座山盤を考慮する際の目安になるので注意しましょう。 特に意図しない周辺の工事で、凶方位が動く場合には、気を受けないように速やかに離れることが対処法にもなります。
改築造園時の注意事項
要素 | 内容 |
方位 | 磁北を基準にする八方位 各45度 |
方位 | 方位の境目は避ける できるだけ方位の中心に寄せる |
日の概念 | 0~24時 0時前後は気が混沌とするため使用しない |
土地の気 | 天地人の三才の気を動かす事が大事 |
土地の風水 | 改築や造園後の風水が良いのが必須 |
施工時間 | 開始から24時間以上 ※流派により異なる |
距離 | 太極から近いと注意が必要になる |
注意事項 | 周辺の土地や家屋の改築や道路工事などに注意 |
対処方法 | 振動や音が伝わる場合には離れること |