■奇門遁甲による造園造作
奇門遁甲の座山盤では、主にその土地や住居に居ながらにして、周囲に巡る気を活用して開運するというのが大事になります。 太極からの8方位にどのような気が巡るのかを判断するのが奇門遁甲の座山盤であり、土地や気を動かして吉意を得るというのが座山盤の活用の考え方の基本になります。 特に奇門遁甲の座山時盤は、開運術を施しやすく、その効果も得やすいため、座山盤では一番活用しやすい盤になります。 古代の奇門遁甲では、この座山時盤の概念から呪術的な要素として活用していたとされます。 呪術的な要素として考えると一見神秘的に見えることや、怖い印象になりますが、実際には遁甲盤を構成する要素の象意を得るというような手法になります。 呪術として考えると、派手な行動や施術が必要になると思われがちですが、実際に大事になる作業は地味なものになります。
古代の中国では、広大な土地を基準にしていたため、色々な施術ができましたが、現代の日本ではできる施術にも限界があります。 土地がある場合には造園作業をすることや、奇門遁甲造作法を活用することなどで開運効果を期待することができます。 土地が無いような高層住宅などでも、一部の造作法などを活用し、開運効果を期待することは十分可能なことになります。 座山盤の重要な点は、気(土地)を動かすことであり、吉意が巡る方位の気を動かし象意を得るというのが基本になります。
座山時盤の象意を得る際には、1刻(2時間)を目安に気を動かすことが大事になります。 1刻2時間動かし続けなければいけないわけでもなく、良い時に動かし始めて1刻2時間(以上)の後に終わらせるというような手順になります。 1日を超えるような造園作業などに関しては、日盤の効果などが出てしまうため注意が必要になります。 逆に1刻を越えないような造園作業の場合には、効果が出てこないという事もあります。 凶方位の造園作業などを行う際には、長時間に渡って作業をせずに、早めに終わらせてしまうというのが回避法になります。
実際に造園作業を行う際には、建物が有れば太極からの八方位を基準とし、建物が無い場合には土地の中心からの八方位を基準とします。 方位の概念は他の奇門遁甲盤と同じように磁北を基準としますが、屋内では磁場が不安定になる事もあるため注意が必要になります。 また、方位の境目などは気が不安定になる事もあるため、方位の中心付近を動かすことが大事になります。 太極から近すぎてしまうと、方位が明確にならないため、やはり注意が必要になります。
奇門遁甲の座山時盤を活用した開運術には、実に様々なものが存在しています。 基本は土地を動かすという事になりますが、そこに様々な呪術的な要素が併せられ、開運術として体系化されてきました。 奇門遁甲各流派の秘伝ともされる部分になるため、一般にはなかなか伝わらない手法も多くなりますが、基本は気を動かすことというのは概ね一致しております。 気を動かすという視点から、様々な手法を実際に行ってみることで、奇門遁甲座山時盤の効果を感じるとができるでしょう。
奇門遁甲による造園造作

各条件 | 考え方や内容 |
造園内容 | 吉方位の土を動かして吉気を得る |
造作内容 | 各流派により様々な手法が存在する |
座山時盤 | 奇数時~奇数時 1刻(2時間) |
作業時間 | 動かし始めてから1刻(2時間)以上 |
持続時間 | 造作時(応期)から60刻(5日)間 |
補足 | 作業を続けなくても良い |
■造園造作による開運法
奇門遁甲では、土地の気を吉凶を判断する占術であり、座山盤ではその方位の土地の気を動かすことで、気を得る事ができるというのが基本概念になります。 吉意を得る際には吉意が生じてきますが、凶意を得てしまうと凶意が生じてしまうために注意が必要になります。 奇門遁甲の方位や象意の概念を理解していないと、間違えてしまうこともあるので注意してください。 特に奇門遁甲の遁甲盤では、上が南になり下が北となるため、一般的な地図とは方位が180度変わることになります。 奇門遁甲座山時盤で、開運に適した日時と方位に対し、造園作業や造作法を行い気を動かして象意を得るというのが基本的な手順になります。
座山時盤では、2時間を越えて1日を越えない範囲内での、造園作業や造作法にて開運するという流れになります。 座山盤では、住居や土地の中心からの八方位を基準にして気を得る事ができるため、ほとんどの住居や土地で活用していくことができます。 地盤は、概ね1ヵ月単位で動いていくため、定期的に大吉になる象意を持つ方位が巡ることになります。 効果は応期から60刻の5日間とはなりますが、定期的にめぐることや、手軽に出来ること、開運効果が得られることから多用される開運法になります。 流派により異なりますが、開運術を施す道具を用意して、吉日時と方位に合わせて気を動かし、時間が過ぎれば終わらせるという流れで開運効果が期待できます。
具体的な手法では、土地がある際には、吉日時と方位に合わせて地面に穴を掘り、2時間経過後に穴を埋めるというような手法になります。 穴の大きさや深さ、その後の処置に関しては流派により様々なものがありますが、基本は大きさは問わず、深さは30cm以上という内容になります。 容量が分かれば定期的に行える手法でもあり、その内容から呪術的な印象や要素を持つとされていますが、内容は比較的地味なものになりますのでご安心ください。 しかし、その効果は古代から伝わる奇門遁甲の術でもあり、十分満足できるような内容でもあります。 逆に凶意を得てしまう場ありには、注意が必要になるため気を付けることが必要になります。
このように奇門遁甲を活用して気を動かし、吉意を得るという事を繰り返していくことで、運気を取り込みやすい運質に変えることができます。 良い運を得られる手法が自然と集まることや、良い運を求めて動きやすくなること、良い運を持つ人との出会いなども増えてくることが期待できます。 運が良くなることにより、人との出会いや人間関係も大きく変わり、より上の層の人たちとの出会いや関係を築くことができます。 開運体質にすることで、人生をより豊かに充実したものすることができるため、上手に奇門遁甲と付き合うことがお勧めでもあります。
奇門遁甲の吉格局の基本は「飛鳥跌穴 神遁 天遁 人遁 地遁 丁奇 丙奇 乙奇 玉女守門」の格局になります。 それぞれの格局には象意があり、その象意に合わせた運気が得られると考えるのが奇門遁甲の活用法になります。 その時に必要な気を得る改築や造園を計画するのも良く、そうでなくとも吉意が巡る方位の改築や造園をすることで好機を得やすい運質に変えることができます。 目的を明確にし、奇門遁甲の開運法で必要な運気を向上させるというのは、奇門遁甲を最大限に活用した開運法になります。
造園造作による開運法

格局 | 簡単な内容 |
飛鳥跌穴 | 棚ぼた的な幸運 人との出会い運 女神に出会う 総合運 |
青龍返首 | 地位と名声の上昇 好機到来 物事は順調に進展する 総合運 |
神遁 | 神のお告げ 人生や目的への助言を得る 総合運 |
天遁 | 開運全般 好機と評価を得る 目上からの助力を得る |
人遁 | 人間関係が向上する 出会いや良縁の機会を得る |
地遁 | 努力が報われる 正当な評価を得る 安定した環境を得る |
丁奇 | 必要な情報を得る 学力の向上と試験運 知力の上昇 |
丙奇 | 財運と出世運の獲得 金銭運や向上心の上昇 |
乙奇 | 恋愛や結婚運の上昇 出会いや男女関係の上昇 人間関係の和合 |
玉女守門 | 金銭運の上昇 恋愛運や結婚運の獲得 玉の輿に縁がある |
■造園造作時の注意事項
奇門遁甲の座山時盤を活用して、造園作業や造作をして開運をする手法には注意事項があります。 造園作業をする際には、風水的な部分も考慮することが大事になります。 風水の影響は、一時的なものではなく、状況が変わらなければ永続するという内容にもなります。 そのため、奇門遁甲の方位が良く、造園をしたとしても、風水的に悪い内容であれば、結果悪い状況を招いてしまうことがあります。 奇門遁甲は風水的な良い環境の上に、より良い運を手にするという考え方になるため、土地を動かすことや造園する際には、風水の概念を基本にすることが大事になります。
風水の考え方などは、座山日盤と同じような考え方になります。 また、土地を動かす際には、風水の手法の概念と併せることで、吉意がより強いものになり、凶意がより強いものになる事があります。 逆に凶意を弱めることや、吉意が弱まってしまうこともあるため、土地を動かす際には、風水をベースにして、奇門遁甲でより上を目指すこと補うことを意識してください。
奇門遁甲は特定の個人ではなく、誰にでも共通にあてはまるものになりますが、その土地や影響を受ける人によりその内容が変わることがあります。 土地自体の気が良ければ、奇門遁甲の座山盤で巡る気も最大限に取り入れることができますが、土地の気が悪い場合には吉意が巡る方位にも限界があります。 また、気を受けようとする人の先天的な気などにより、効果を得やすいか否か、どのような気を得やすいのかなどが分かれてくることもあります。 様々なケースで奇門遁甲を活用し、自分にとって得やすい気はどのようなものなのか、どのような状況が得やすくなるのかを考察することは大事になります。
座山盤で凶方位となる際には、造園作業時や周辺の工事が行われている時間はその環境から離れることで回避することができます。 逆に周辺の工事や造園作業などで、吉方位になる際には、その環境に留まることで、何もせずに吉意を得る事ができます。 周辺環境の工事などの状況は把握し、適切に対応していくことで、効率よく開運効果を活用することもできます。
奇門遁甲座山時盤では、方位は磁北を基準にし、時刻は「1刻(2時間)」を基準にします。 距離は遠い方が、その方位の中心部を動かしやすくなりますが、離れすぎると他人の土地などになってしまい、様々な問題を生じるので注意が必要です。 逆に太極や中心部から近すぎると、方位をまたいでしまうこともあるので注意してください。
造園造作時の注意事項

要素 | 内容 |
方位 | 磁北を基準にする八方位 各45度 |
方位 | 方位の境目は避ける できるだけ方位の中心に寄せる |
時の概念 | 奇数時~奇数時 刻の境目は気が混沌とするため使用しない |
土地の気 | 天地人の三才の気を動かす事が大事 |
土地の風水 | 造園後の風水が良いのが必須 |
施工時間 | 開始から1刻2時間以上 ※流派により異なる |
距離 | 太極から近いと注意が必要になる |
注意事項 | 周辺の土地や家屋の造園作業や道路工事などに注意 |
対処方法 | 振動や音が伝わる場合には離れること |