■奇門遁甲 方位取り 吉方位を得て開運する手法
奇門遁甲における方位取りとは、立向日盤や立向時盤を活用して開運するという手法になります。 日本の気学における方位取りや祐気取りと同じような考え方になりますが、違う点は、使用する盤が遁甲盤になるのと利用者の生年月日などは問わないという点になります。 利用者の命(生年月日時)により、効果が若干異なる部分もありますが、それでも万人に共通して利用できるのが奇門遁甲による方位取りになります。 奇門遁甲は古代中国では兵法とされ、戦争などに活用されてきました。 軍に参加する兵士の各々の命を気にするのではなく、軍全体の行動として吉凶を判断してきたという背景があるため、万人に共通して遁甲盤を活用して方位取りができます。
奇門遁甲による方位取りで大事な点になるのは、吉方位に行くという事になります。 当たり前の事のように思われるかもしれませんが、方位を間違えてしまうことや、日時を間違えてしまうことなどがあると全く効果が出ず、間違えた遁甲盤の象意を受けることになります。 たまたま間違えた盤が吉方位であれば問題ありませんが、凶方位である場合には大惨事になることもあります。 また、方位の概念は基準となる土地(主に住居)からの方位であり、磁北を基準として球面三角法による方位で考慮する必要が有ります。 更に日本の気学とは違い、8方位各45度ずつの等分になるため、方位の考え方などは基本から確認しておきましょう。 日本の気学では、十二支の方位を元にしているため、30度60度の8方位となりますが、奇門遁甲は風水の基準となる河図洛書を元にしているため各45度の8方位となります。
時間については、自然時を考慮するという点が大事になり、基準となる土地(主に住居)の自然時を考慮して方位取りをすることが大事になります。 奇門遁甲による方位取りがより効果的になるのは、立向日盤を活用しての方位取りになりますが、出発時刻の立向時盤も大事になります。 奇門遁甲立向日盤を活用しての方位取りであれば、立向時盤は参考要素になりますが、それでも凶方位になるのは避けることが大事になります。 この際に自然時を考慮することを忘れると、立向時盤が変わることになるため注意してください。 時刻の変わり目などは気が不安定になるため使用しないのが原則です。
奇門遁甲を活用した方位取りでは、このように立向日盤の吉方位を積極的に活用して、その吉意を得るというのが基本の考え方になります。 奇門遁甲盤を構成する要素により、その吉意の内容が変わりますが、目的に合わせて使い分けることや、万能な方位を積極的に活用して開運するというのが大事になります。 奇門遁甲が開運法の帝王とされる所以の一つは、この立向日盤や立向時盤が非常に効果的で、且つ活用しやすく開運効果を感じやすいという点になります。 奇門遁甲の愛好家は、この立向日盤や立向時盤、座山日盤や座山時盤などを活用して開運するという実体験から奇門遁甲を愛してやまないのであります。


活用法 | 奇門遁甲の立向日盤や立向時盤の吉方位を積極的に活用する |
方位1 | 基準となる土地(主に住居)より各45度ずつの方位を取る |
方位2 | 磁北を基準として地図上では球面三角法の方位を基準とする |
方位3 | 方位の境目は気が不安定になるため使用しないのが原則 |
時間1 | 基準となる土地(主に住居)の自然時を考慮する |
時間2 | 立向日盤使用時でも出発時刻の立向時盤は考慮する |
時間3 | 時刻(12刻)の変わり目は気が不安定になるため使用しないのが原則 |
気学 | 12支を基準とした8方位 30度60度 命により吉方位が変わる |
奇門遁甲 | 河図洛書を基準とした8方位 各45度 吉方位は万人共通になる |
■奇門遁甲による方位取りの詳細
奇門遁甲を活用して方位取りを行う際には、吉方位の吉象意を得ることが大事になります。 奇門遁甲は地式とも呼ばれ、基準となる地からの八方位の土地に巡る気の良し悪しを判断する術になります。 そのため、土地の気を得ることが大事であり、吉方位に行くだけではなく、その土地の気を最大限に取り入れることで開運効果を得ることができます。 逆に凶方位に行かなければいけない場合には、その土地の気をできるだけ取り入れないようにすることで凶意の効果を弱めることもできます。
奇門遁甲における方位取りでの吉方位とはどのようなものかと言うと、遁甲盤に「三奇(甲尊) 三吉門 五吉神」が同宮する方位盤になります。 立向日盤を活用しての方位取りであれば、遁甲日盤に「乙奇 丙奇 丁奇 (甲尊) 休門 生門 開門 直符 太陰 六合 九地 九天」などが同宮する方位盤が吉方位になります。 これらの吉要素が集まる場合には、奇門遁甲の吉格局が形成されるため、吉格局を元に方位取りをするのが分かりやすい奇門遁甲の方位取りになります。 奇門遁甲の吉格局で方位取りをする際には「青龍返首 飛鳥跌穴 玉女守門 天遁 地遁 人遁 神遁 乙奇得使 丙奇得使 丁奇得使」などを積極的に活用します。
「青龍返首 飛鳥跌穴」に関しては、旬首六儀が何かが大事であり、同宮する三吉門が必要になり、吉八神が同宮すれば非常に強い吉意を持つことになります。 「玉女守門」に関しては、地盤干と直使八門が吉意を持つことが大事であり、吉八神が同宮していれば強い吉意を持つことになります。 「天遁 地遁 人遁 神遁」に関しては、格局を構成する要素以外に吉意を持つ要素があれば、強い吉意を持つことになります。 「乙奇得使 丙奇得使 丁奇得使」に関しては、構成要素により、他の格局も同時に形成され、そのような際には強い吉意を持つことになります。 このように奇門遁甲の格局と併せて、遁甲盤を構成する要素と共に、吉方位を算出し、その日時に合わせて方位取りをするというのが奇門遁甲の方位取りにおける開運法の手順になります。


方位取りをする際には、現地の土地の気を取り入れることが大事であり、現地の土地の気を取り入れないことには開運効果を感じることもありません。 現地の土地の気とは、現地の土地から湧く水や温泉、現地の土地から取れた農作物や現地の特産品などに含まれるものになります。 また、現地の人との交流や現地の自然の気、神社やお寺、山や川、滝や龍穴などの気を受けて取り入れることになります。 奇門遁甲は風水術の一環であり、現地の龍脈や龍穴を考慮して、訪れる場所や宿泊する場所を考慮し、最大限に現地の土地の気を取り入れることが大事になります。 奇門遁甲立向日盤を活用する際には、上記の事を含めて現地に滞在する時間が24時間以上が基本となります。 奇門遁甲立向時盤を活用する際には、上記の事を含めて現地に滞在する時間が2時間以上が基本となります。
奇門遁甲における方位取りを考える際に、距離の概念などもありますが、奇門遁甲の流派などにより大きく異なることがあります。 詳細は奇門遁甲解説の距離の概念などを参考にしてください。 基準となる土地からの移動距離が近くなればなるほど、身動きが取れないため、活用するのが難しくなり、遠すぎると滞在時間の関係上、長期での計画が必要になります。 奇門遁甲立向日盤や時盤を活用して方位取りをする際には、程良い距離での開運旅行を計画することが現実的であり、大事な視点になります。


格局 | 青龍返首 飛鳥跌穴 玉女守門 天遁 地遁 人遁 神遁 乙奇得使 丙奇得使 丁奇得使 |
飛鳥跌穴 | 旬首六儀が良くて三吉門と五吉神が同宮していれば非常に強い吉意を持つため積極的に活用する |
青龍返首 | 旬首六儀が良くて三吉門と五吉神が同宮していれば非常に強い吉意を持つため積極的に活用する |
玉女守門 | 地盤干と直使八門の組合せと八神の組合せが良ければ積極的に活用する |
天遁 | 遁甲盤を構成する要素が全体的に良い場合 開運や財気を得る際には積極的に活用する |
地遁 | 遁甲盤を構成する要素が全体的に良い場合 安定や評価を得る際には積極的に活用する |
人遁 | 遁甲盤を構成する要素が全体的に良い場合 人間関係や恋愛運を得る際には積極的に活用する |
神遁 | 遁甲盤を構成する要素が全体的に良い場合 他の吉格局が同在すれば積極的に活用する |
乙奇得使 | 遁甲盤を構成する要素が全体的に良い場合 人間関係や異性関係では積極的に活用する |
丙奇得使 | 遁甲盤を構成する要素が全体的に良い場合 経営成功や金運上昇では積極的に活用する |
丁奇得使 | 遁甲盤を構成する要素が全体的に良い場合 試験資格や知識勉強では積極的に活用する |