■奇門遁甲盤の作盤法の手順
奇門遁甲で大事になる遁甲盤の作盤手順の解説になります。 ここでの奇門遁甲では、立向盤と座山盤、各年月日時盤の計8種の遁甲盤を考慮していますが、基本の作盤手順はすべて同じになります。 異なるのは算出する局数と陰陽局の考え方、考慮する「時(年月日時)の干支」になり、その後の手順や考え方は共通のものになります。 奇門遁甲は非常に多くの流派があり、作盤法も流派により異なるため、どの流派の遁甲盤を活用するのかを明確にしておく必要があります。 ここでの遁甲盤の作盤法の基準は、「活盤式」「飛宮式」の作盤法になります。
遁甲盤作成の手順の最初は、「立向盤」「座山盤」のどちらか、「年盤」「月盤」「日盤」「時盤」のどれにするのかを明確にすることになります。 それにより、「局数(陰陽局)」と「時(年月日時)の干支」を確認することができるようになります。 次に時の干支を元に旬首六儀を確認します。 この旬首六儀が甲尊となり、天地干を配置する際に重要な起点となります。 この旬首を元に、八門の起点となる直使八門を選定し、天蓬九星の起点となる直符(※天蓬九星の起点であり、八神の直符とは異なる)を選定します。 八神は直符(※天蓬九星の直符とは異なる)を時の干を起点として配置することになります。 九宮は局数を起点として配置することになり、遁甲盤の作盤が進みます。
このように、奇門遁甲で非常に大事になるのが「時の干支」と「局数」になります。 これを元に、旬首や直使八門、直符(天蓬九星)、八神と九宮の配置が決まることになります。 そのため、局数の算出法が異なる流派では、遁甲盤も大きく異なる結果になります。 流派による解釈の違いはこのあたりが複雑になるため、一概に語れない部分でもあります。 実際に遁甲盤を活用し、その効果が得られるかの検証を元に判断されることをお勧めいたしております。
ここでの奇問遁甲では、遁甲盤作成時に使用する年月日時の各干支の事を「時の干支」と呼びます。 年盤では「時の干支は年干支」、月盤では「時の干支は月干支」、日盤では「時の干支は日干支」、時盤では「時の干支は時干支」を指します。
01.遁甲盤の種類の決定 | 立向盤 座山盤の判断 |
02.年月日時の決定 | 年盤 月盤 日盤 時盤の判断 |
03.時期の決定 | 何時の盤を作成するかを明確にする 年月日時の特定 |
04.局数の確認 | 上記を元に作盤する時の盤の局数を確認する |
05.旬首の確認 | 作成する時の干を元に旬首を確認する |
06.地盤干の配置 | 確認した局数を元に地盤干を配置する |
07.天盤干の配置 | 地盤干と旬首を元に天盤干を配置する |
08.八門の配置 | 旬首六儀を元に八門の直使八門を確認して配置する |
09.天蓬九星の配置 | 旬首六儀を元に天蓬九星の直符を確認して配置する |
10.八神の配置 | 時の干を元にして八神を配置する(月時で異なる) |
11.九宮の配置 | 局数を元に九宮を配置する |
12.格局の考慮 | 遁甲盤を構成する要素に合わせて格局を考慮する |
13.方位の吉凶判断 | 遁甲盤の構成用途と格局、旺相などを併せて判断する |
立向盤 | 時の干支 | 時の干 |
年盤 | 年干支 | 年干 |
月盤 | 月干支 | 月干 |
日盤 | 日干支 | 日干 |
時盤 | 時干支 | 時干 |
座山盤 | 時の干支 | 時の干 |
年盤 | 年干支 | 年干 |
月盤 | 月干支 | 月干 |
日盤 | 日干支 | 日干 |
時盤 | 時干支 | 時干 |