■年月日時の干支算出
奇門遁甲の遁甲盤を算出する際には、作成する盤の年月日時の干支の確認が必要になります。 奇門遁甲の年盤では年の干支が必要になり、月盤では月の干支が必要になります。 同様に、日盤では日の干支が必要になり、時盤では時の干支が必要になります。 注意が必要になるのは、古代中国を期限とする占術において、干支暦を用いる際には、二十四節気の「立春」を境に「年」が切り替わる点になります。 また、二十四節気の「節気」を境に「月」が変わる点も注意が必要になります。 この考え方は奇門遁甲の立向盤、座山盤共に同じ考え方になります。
その年の立春(2月4日前後)の前日までが前年の干支となり、その月の節気(3日~9日前後)の前日までが前月の干支となります。 厳密に判断する際には、立春(太陽黄経315度)になる時刻までが前年の干支となり、その月の節気(太陽黄経15度から30度毎)になる時刻までが前月の干支となります。 日干支に関しては、23時に切り替わる説や24時に切り替わる説がありますが、ここでは24時に切り替わる説を基準に日干支を決めます。 時干支に関しては、日干支と時刻によって干支が決まるのが基本となります。 奇門遁甲では、この年や月、日や時の変わり目の気は不安定になるために使用しないのが基本になりますので、立春前後や節入り前後、日付や時刻の切り替わりには使用しないのが鉄則です。
年月日時干支の確認は、上記にある局数表を参考にすると確認することができます。 その際に、立春や節気などの考慮を忘れないように注意してください。 奇門遁甲では、自然時の考慮も大事なり、使用するその土地の自然時を考慮して遁甲盤を活用することが必要になります。 日本における自然時とは、兵庫県明石市(東経135度)を基準とし、東に1度進むごとに+4分し、西に1度進むごとに-4分します。 東京都新宿区では、日本標準時に+19分し、福岡県福岡市では、日本標準時刻に-18分します。 特に日盤や時盤を考慮する際には自然時の考慮が大事になります。 詳細は「時間と方位と定位」を参考にしてください。
盤 | 干支 |
年盤 | 二十四節気の立春(太陽黄経315度)を境に年(干支)が切り替わる |
月盤 | 二十四節気の節気(太陽黄経15度から30度毎)を境に月(干支)が切り替わる |
日盤 | 24時(0時)を境に日(干支)が切り替わる |
時盤 | 24時間の奇数時に時(干支)が切り替わる |
自然時 | 使用する基準の地の経度により自然時を考慮する |
都道府県 | 市町村 | 東経 | 自然時 |
北海道 | 根室市 | 145.582 | +42 分 |
北海道 | 札幌市 | 141.354 | +25 分 |
宮城県 | 仙台市 | 140.869 | +23 分 |
東京都 | 新宿区 | 139.703 | +19 分 |
新潟県 | 新潟市 | 139.036 | +16 分 |
愛知県 | 名古屋市 | 136.906 | +8 分 |
大阪府 | 大阪市 | 135.501 | +2 分 |
兵庫県 | 明石市 | 134.997 | 0 分 |
香川県 | 高松市 | 134.046 | -4 分 |
広島県 | 広島市 | 132.454 | -10 分 |
福岡県 | 福岡市 | 130.401 | -18 分 |
沖縄県 | 那覇市 | 127.679 | -29 分 |
沖縄県 | 与那国町 | 123.004 | -48 分 |
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 | 庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 | 甲戌 | 乙亥 |
丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 | 壬午 | 癸未 | 甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 |
戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 | 甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 |
庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | 乙巳 | 丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 |
壬子 | 癸丑 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 | 戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |