■座山日盤の作盤法
奇門遁甲座山盤の日盤の作盤法の解説になります。 奇門遁甲の座山日盤は、数日に及ぶ家屋の改築や造園作業をする際に活用されます。 効果は60日(2ヵ月)に及ぶとされ、日々の生活水準や仕事の内容を向上する際に活用されます。 定期的に活用することで、普段の生活や仕事などに対して開運効果を期待できるのが座山日盤の活用法でもあります。 この座山日盤は、純粋な改築や造園作業だけではなく、奇門遁甲造作法などと併せて意図的に吉意を得て開運する際に多用されることになります。 座山日盤は1日1盤となるため、大吉方位も定期的にめぐることになるため非常に活用しやすい盤となります。
座山日盤の作盤法
01.日干支の算出 | 作盤する日盤の日干支(60干支)を算出する |
02.局数の算出 | 作成する日盤の日干支から局数を算出する |
03.地盤干を配置 | 算出した局数を元に地盤干を配置する |
04.旬首の確認 | 作成する日盤の日干支から旬首を確認する |
05.天盤干の配置 | 地盤干の配置を元に旬首を起点に天盤干を配置する |
06.八門の配置 | 直使八門を配置し定位の順で八門を配置する |
07.天蓬九星の配置 | 直符(天蓬九星)を配置し定位の順で天蓬九星を配置する |
08.八神の配置 | 直符(八神)を配置し定位の順で八神を配置する |
09.九宮の配置 | 基準となる宮を中宮に配置し飛泊の順で九宮を配置する |
10.吉凶判断 | 構成する要素や格局を考慮して吉凶を判断する |
■01.日干支の算出
日干支の算出の際に大事になるのが、古代中国を起源としている干支暦を元に日干支を算出する点となります。 日干支は「その日」を表す干支であり、古代中国から伝わる占術で暦を使うものでは共通のものになります。 また、この日の切り替わりに関しては流派などにより、23時の子の刻から日付が変わるものもありますが、ここでは0時(24時)の子の刻から日付が変わるものとしています。 この23時~翌1時の子の刻に関しては気が不安定になるため、奇門遁甲の日盤の使用は控えるのが基本となります。 実際の生活の範囲内で考えると、この夜間の時間帯に奇門遁甲の日盤を使用することは稀になります。 しかし、実際に必要となる際には「自然時」の概念を考慮し、0時以降に活用すれば流派を問わず活用できることにあります。 奇門遁甲座山日盤を活用した、日を超えるような改築や造園作業を用いて開運をする場合には、その土地の自然時を考慮して日盤を作盤する必要が有ります。
日干支の算出
日の基準 | ここでの奇門遁甲では、0時(24時)を基準に日干支が変わる |
日干支 | 子の刻(23時~翌1時)は気が不安定になるため使用しないのが原則 |
■02.局数の算出
日干支が分かれば、その日の局数を算出することができます。 ここでの奇門遁甲では、座山日盤は陽局陰局の両方であり、20日1局法で算出します。 座山日盤の局数の考え方は、陽局では上元甲子日が陽1局であり、20日ごとに昇順になります。 陰局では上元甲子日が陰9局であり、20日ごとに降順になります。 上元甲日とは、冬至(陽局)や夏至(陰局)に一番近い甲子日となります。 20日ごとに1局となるため、180日で9局となり360日で陰陽各9局となります。 一年は365日(366日)となるため、数年に一度例外の閏が発生することになります。 閏の詳細に関しては、局数表などの補足を参考にしてください。 実際に奇門遁甲の座山日盤を作盤する際には、座山日盤の局数表を元に作盤していくことになります。
局数の算出
陰陽局 | ここでの奇門遁甲座山盤の日盤の局数は「陽局と陰局」の両局 |
陽局数 | 20日1局法 上元甲子日より陽 1局-2局...8局-9局-1局 |
陰局数 | 20日1局法 上元甲子日より陰 9局-8局...2局-1局-9局 |
上元甲子日 | 冬至に一番近い甲子日が陽局の起点日となる |
下元甲子日 | 夏至に一番近い甲子日が陽局の起点日となる |
局数の例外 | 数年に一度閏が発生して局数が独特の推移となる |
局数表 | 奇門遁甲座山盤 日盤局数表 |
■03.地盤干を配置
奇門遁甲の座山日盤では、上記で算出された局数の基本宮に「戊儀」を配置します。 配置された戊儀から「戊儀 己儀 庚儀 辛儀 壬儀 癸儀 丁奇 丙奇 乙奇」の順で飛泊の順に九宮に配置していきます。 陽局では飛泊順行で配置し、陰局では飛泊逆行で配置していきます。 座山日盤は、座山年盤や座山月盤と違い、「陽局 陰局」の両局を考慮するため陰陽局の確認が大事になります。 陰陽局の切り替わりなどは流派により異なる部分があり、慎重に確認するようにしてください。
地盤干を配置
四 | 九 | 二 |
三 | 五 | 七 |
八 | 一 | 六 |
七 | 二 | 九 |
八 | 六 | 四 |
三 | 一 | 五 |
庚 | 丙 | 戊 |
己 | 辛 | 癸 |
丁 | 乙 | 壬 |
癸 | 己 | 辛 |
壬 | 丁 | 乙 |
戊 | 庚 | 丙 |
丙 | 庚 | 戊 |
乙 | 丁 | 壬 |
辛 | 己 | 癸 |
壬 | 乙 | 丁 |
癸 | 辛 | 己 |
戊 | 丙 | 庚 |
地盤干の配置 | 作成する遁甲盤の局数の宮に「戊儀」を配置 |
配置する順 | 戊儀 己儀 庚儀 辛儀 壬儀 癸儀 丁奇 丙奇 乙奇 |
配置する宮 | 陽局は飛泊順行で配置 陰局は飛泊逆行で配置 |
■04.旬首の確認
上記で算出した奇門遁甲座山日盤を作成する日の日干支を元に旬首を確認します。 旬首はこれから先の各要素の基準ともなる大事な要素になるため、慎重に確認するようにしましょう。 奇門遁甲盤を構成する代表となるような大事な要素になります。 奇門遁甲の立向盤座山盤の両盤においての日盤では、10日が1旬となるため、10日間は同じ旬首となります。 実際の遁甲盤では、旬首は「甲(甲尊)」として表記することになります。
旬首の確認
甲尊 | 旬 | 旬首 | 時の干支 |
甲尊 | 第1旬 | 戊儀 | 甲子 乙丑 丙寅 丁卯 戊辰 己巳 庚午 辛未 壬申 癸酉 |
第2旬 | 己儀 | 甲戌 乙亥 丙子 丁丑 戊寅 己卯 庚辰 辛巳 壬午 癸未 | |
第3旬 | 庚儀 | 甲申 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳 | |
第4旬 | 辛儀 | 甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 己亥 庚子 辛丑 壬寅 癸卯 | |
第5旬 | 壬儀 | 甲辰 乙巳 丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥 壬子 癸丑 | |
第6旬 | 癸儀 | 甲寅 乙卯 丙辰 丁巳 戊午 己未 庚申 辛酉 壬戌 癸亥 |
■05.天盤干の配置
地盤干の「時の干」の宮に、天盤干「旬首」を配置します。 地盤干の配置の順を元に、配置された旬首から時計回りで各天盤干を配置していきます。 地盤干の八方位の宮(中宮以外の八宮)を、旬首を基準にして回転させるような配置になります。 奇門遁甲座山日盤の例外として、「地盤干の旬首が中宮」の時、「地盤干の時の干が中宮」の時は年月盤との対応が異なります。 「地盤干の旬首が中宮」に配置される場合、「実際の二十四節気定位の地干を旬首に代用」して、地盤干の「時の干」の宮に配置し、残りを時計回りに配置します。 「地盤干の時の干が中宮」に配置される場合、「実際の二十四節気定位に旬首を配置」して、残りを時計回りに配置します。 「時の干が甲」になる場合、「天盤干=地盤干」として各宮に地盤干と同じ天盤干を配置します。 例外についての対応に関しては、座山盤の日盤時盤共に共通の対応になります。
天盤干の配置
乙 辛 | 甲(壬) 丙(時) | 辛 癸 |
丁 甲(壬) | 庚 庚 | 丙 戊 |
己 乙 | 戊 丁 | 癸 己 |
庚 壬(立夏) | 丙 戊 | 丁 庚 |
戊 辛 | 甲(癸) 甲(癸) | 己 丙 |
壬 乙(時) | 辛 己 | 乙 丁 |
戊 丙 | 壬 辛 | 庚 甲(癸) |
己 丁 | 乙 乙(時) | 丁 己 |
甲(癸) 庚(啓蟄) | 辛 壬 | 丙 戊 |
癸 癸 | 戊 戊 | 丙 丙 |
丁 丁 | 壬 壬 | 庚 庚 |
甲(己) 甲(己) | 乙 乙 | 辛 辛 |
地盤干の旬首が中宮 | 実際の二十四節気定位の地干を旬首に代用して、地盤干の「時の干」の宮に配置し、残りを時計回りに配置する |
地盤干の時の干が中宮 | 実際の二十四節気定位に旬首を配置して、残りを時計回りに配置する |
時の干が甲 | 天盤干=地盤干として各宮に地盤干と同じ天盤干を配置 |
注意点 | 奇門遁甲二十四節気と実際の二十四節気にはずれが生じる |
■06.八門の配置
ここでの奇門遁甲では遁甲盤の八門を配置する際に、まず「直使」と呼ばれる起点となる八門を算出します。 直使は、地盤の「旬首の宮の定位八門」になります。 「直使の宮を基準」に飛泊の順で「時の干の数の分」進めた宮に直使の八門を配置します。 陽局での進め方は飛泊順行になり、陰局での進め方は飛泊逆行になります。 直使の八門を配置する宮が決まれば、後は八門の順で配置していきます。 八門の順は陽局陰局共に「休門 生門 傷門 杜門 景門 死門 驚門 開門」の順であり、常に時計回りで配置します。 昔の奇門遁甲は八門遁甲とも呼ばれていたように、この八門の順は変わることなく、方位のみが変わることになります。 座山日盤は陽局陰局の両方になるため、宮の進め方は陽局か陰局かで飛泊順行か飛泊逆行が変わることになります。 時の干の数は、「甲:1 ~ 癸:10」になります。
「地盤干の旬首が中宮」に配置される場合、「坤宮の定位八門の死門」を直使として代用します。 この際の注意点として、直使八門は死門になりますが、基準となる宮は中宮から数え始めるという点があります。 「直使が中宮」に配置される場合、奇門遁甲座山日盤では、実際の二十四節気の定位の宮に直使を配置します。
八門の配置
四 順 七 逆 | 九 順 二 逆 | 二 順 九 逆 |
三 順 八 逆 | 五 順 六 逆 | 七 順 四 逆 |
八 順 三 逆 | 一 順 一 逆 | 六 順 五 逆 |
立夏 小満 芒種 | 夏至 小暑 大暑 | 立秋 処暑 白露 |
春分 清明 穀雨 | 秋分 寒露 霜降 | |
立春 雨水 啓蟄 | 冬至 小寒 大寒 | 立冬 小雪 大雪 |
1 直使 壬 杜門 | 6 戊 景門 | 8 庚 死門 |
9 辛 傷門 | 2 癸 | 4 丙 驚門 |
5 乙 生門 | 7 己 休門 | 3 丁 開門 |
1 壬 驚門 | 6 戊 開門 | 8 庚 休門 |
9 辛 死門 | 2 癸 | 4 丙 生門 |
5 乙 景門 | 7 直使 己 杜門 | 3 丁 傷門 |
5 戊 杜門 | 9 壬 景門 | 7 庚 死門 |
6 己 傷門 | 4 乙 | 2 丁 驚門 |
1直使 癸 生門 | 8 辛 休門 | 3 丙 開門 |
5 戊 開門 | 9 壬 休門 | 7 白露 庚 生門 |
6 己 驚門 | 4 直使 乙 中宮 | 2 丁 傷門 |
1 癸 死門 | 8 辛 景門 | 3 丙 杜門 |
八門の順 | 休 生 傷 杜 景 死 驚 開 ※常に時計回り(陽局陰局問わず) |
直使八門 | 地盤の旬首の宮の定位八門 旬首中宮時は坤宮の死門を代用 |
直使の配置 | 飛泊の順 陽局は順行 陰局は逆行 座山年盤は陽局のみ |
時の干の数 | 甲:1 乙:2 丙:3 丁:4 戊:5 己:6 庚:7 辛:8 壬:9 癸:10 |
宮の数え方 | 地盤の旬首の宮を「1」として数え始める |
直使中宮時 | 直使が中宮に配置される場合は二十四節気定位の宮に直使を配置 |
■07.天蓬九星の配置
遁甲盤の天蓬九星を配置する際には、まず「直符」と呼ばれる起点となる天蓬九星を算出します。 八神の直符とは別のものになりますので注意してください。 この「直符」は、「地盤の旬首の宮の定位天蓬九星」になります。 直符の天蓬九星を地盤の「時の干の宮」に配置し、その他の天蓬九星を陰陽局共に飛泊順行で配置していきます。 「地盤干の旬首が中宮」に配置される場合、直符は天禽星となり、通常通り天禽星を直符として地盤の時の干の宮に配置します。 「時の干が中宮」の場合、「直符の天蓬九星を中宮」に配置します。 座山盤の天蓬九星は、中宮も考慮するため、天禽星と天芮星は別宮で配置することになります。 陽局陰局共に飛泊順行での配置になり、配置順は「天蓬星 天芮星 天冲星 天輔星 天禽星 天心星 天柱星 天任星 天英星」の順になります。 ここでの奇門遁甲座山盤の天蓬九星の配置は、「年盤 月盤 日盤 時盤」の各盤共通のものになります。
天蓬九星の配置
天輔星 戊 | 天英星 壬 | 天芮星 庚 |
天冲星 己 | 天禽星 乙 | 天柱星 丁 |
天任星 直符 甲(癸) | 天蓬星 辛 | 天心星 丙 |
天心星 戊 | 天芮星 壬 | 天輔星 庚 |
天禽星 己 | 天柱星 乙 | 天英星 丁 |
天蓬星 甲(癸) | 天冲星 辛 | 天任星 直符 丙(時) |
天蓬九星の順 | 蓬 芮 冲 輔 禽 心 柱 任 英 |
直符天蓬九星 | 地盤の旬首の宮の定位天蓬九星 旬首中宮時は天禽星 |
天蓬九星の配置 | 地盤の時の干の宮に直符を配置して飛泊順行で配置 |
時の干が中宮 | 直符の天蓬九星を中宮に配置して飛泊順行で配置する |
配置の順 | 陽局陰局に関係なく時の干の宮飛泊順行で天蓬九星を配置する |
配置方法 | 年盤 月盤 日盤 時盤 各盤共通の配置となる |
■08.八神の配置
奇門遁甲座山盤の八神の配置は、「地盤の時の干」に「直符」を配置します。 陽局では時計回りに八神の順に配置し、陰局では反時計回りに八神の順に配置します。 八神の順は、「直符 騰蛇 太陰 六合 勾陳(白虎) 朱雀(玄武) 九地 九天」の順になります。 勾陳と白虎、朱雀と玄武は陽局と陰局で変わる流派もありますが、ここでの奇門遁甲作盤法では陰陽局共に「勾陳」「朱雀」で解説しています。 「地盤の時の干」が中宮した場合、座山年盤や座山月盤とは異なり、作盤仕様としている遁甲盤の実際の二十四節気の定位の宮に「直符」を配置します。 陽局では時計回りに配置し、陰局では反時計回りに配置するのは通常時と同じになります。 ここでの奇門遁甲座山日盤は陽局と陰局になり、地盤の時の干が中宮した場合には、実際の二十四節気を考慮する必要が有ります。
八神の配置
朱雀 癸 | 九地 己 | 九天 辛 |
勾陳 壬 | 丁 | 直符 乙(時) |
六合 戊 | 太陰 甲(庚) | 騰蛇 丙 |
直符 丙(時) | 九天 庚 | 九地 戊 |
騰蛇 乙 | 丁 | 朱雀 壬 |
太陰 辛 | 六合 己 | 勾陳 癸 |
立夏 小満 芒種 | 夏至 小暑 大暑 | 立秋 処暑 白露 |
春分 清明 穀雨 | 秋分 寒露 霜降 | |
立春 雨水 啓蟄 | 冬至 小寒 大寒 | 立冬 小雪 大雪 |
立夏 直符 壬 | 騰蛇 戊 | 太陰 庚 |
九天 辛 | 時の干中宮 癸(時) | 六合 丙 |
九地 乙 | 朱雀 己 | 勾陳 丁 |
八神の順 | 直符 騰蛇 太陰 六合 勾陳(白虎) 朱雀(玄武) 九地 九天 |
八神の配置 | 地盤の時の干に直符を配置する |
八神の陰陽局 | 陽局は時計回りに八神を配置 陰局は反時計回りに八神を配置 |
陽局の例外 | 時の干中宮時 実際の二十四節気の定位に直符を配置 残りを時計回りで配置 |
陰局の例外 | 時の干中宮時 実際の二十四節気の定位に直符を配置 残りを反時計回りで配置 |
八神の補足 | 座山日盤は陽局と陰局の両局になるため八神を配置順に注意する |
■09.九宮の配置
奇門遁甲座山日盤の九宮の配置は、「基準となる宮」を中宮に配置して、残りの九宮を飛泊の順で配置します。 基準となる宮は、奇門遁甲の座山年盤と座山日盤では「局数の数の宮」となります。 座山月盤では「年支 月支」から独自の局数を算出し、座山時盤では「日支 時支」から独自の局数を算出します。 座山日盤の局数は20日1局となるため、九宮の配置は20日間同じ配置になります。 ここでの奇門遁甲座山盤の九宮の配置順は、「年盤 月盤 日盤 時盤」の各盤共通で「飛泊順行」での配置になります。 異なるのは中宮に配置する九宮の「基準の考え方」の違いとなります。 奇門遁甲の九宮の配置に関しては、特に例外は無く、作盤しようとしている盤の「基準となる宮」を「中宮に配置」して「飛泊順行」で残りを配置します。
九宮の配置
九紫 | 五黄 | 七赤 |
八白 | 一白 | 三碧 |
四緑 | 六白 | 二黒 |
三碧 | 八白 | 一白 |
二黒 | 四緑 | 六白 |
七赤 | 九紫 | 五黄 |
四緑 | 九紫 | 二黒 |
三碧 | 五黄 | 七赤 |
八白 | 一白 | 六白 |
八白 | 四緑 | 六白 |
七赤 | 九紫 | 二黒 |
三碧 | 五黄 | 一白 |
九宮の順 | 一白 二黒 三碧 四緑 五黄 六白 七赤 八白 九紫 |
九宮の配置 | 局数の数の九宮を中宮に配置 その他を飛泊順行で配置する |
九宮の補足 | 座山盤 年盤と日盤共に共通の配置になる |
九宮の陰陽局 | 「陽局 陰局」関係なく常に飛泊順行で配置する |
■10.吉凶判断
奇門遁甲盤の作盤が終った後に、各方位の吉凶判断を行います。 ここでの奇門遁甲では、天盤干と地盤干、八門の吉凶を重視して吉凶判断を行っています。 天蓬九星と八神、九宮の吉凶に関しては、天地干と八門の吉凶の補助的な要素になっています。 遁甲盤の各方位を構成している各要素の合算が吉となれば活用することができ、大吉となれば積極的に活用していくことになります。 構成要素の合算が凶となれば使用するのは控え、大凶になれば極力避けるようにしていくのが奇門遁甲の基本になります。
構成している要素により、「格局」が発生することがあります。 この格局は構成要素がある特定の組合せになる場合に発生する特別な要素で、その宮に特別な意味合いを持たせることになります。 吉格局が形成される場合には、その方位の吉意がより大きくなり、凶格局が形成される場合には、その方位の凶意がより大きくなります。 吉格局は吉意を持つ要素が集まった場合に発生するため、吉意がより強くなり積極的に活用したい方位となることがあります。 凶格局は凶意を持つ要素が集まった場合に発生するため、凶意がより強くなり極力避けたい方位となります。 一部例外などもありますが、構成要素や格局を基準にして方位の吉凶を判断するのが奇門遁甲の活用法になります。
吉凶判断
構成要素 | 天地干と八門を重視して吉凶を判断 天蓬九星と八神九宮は補助 |
格局 | 特別な意味合いを持つ 吉格局は吉意を増す 凶格局は凶意を増す |
大吉方位 | 奇門遁甲の大吉方位は積極的に活用する 事前に確認して計画的に活用 |
吉方位 | 必要な予定や計画に合わせて活用する 大吉方位が活用できない場合に使用 |
平方位 | 難しく考えずに利用できる 吉方位が活用できない際の妥協点 |
凶方位 | 使用するのは極力避け別計画を立てる 方位と目的地を見直すこと |
大凶方位 | 可能な限り極力避けること 避けられない場合には方位替えをする |
■11.補足と注意事項
公開している立向盤の遁甲盤や座山盤の遁甲盤、立向座山共に局数表などは、全てこの内容を元に作成しています。 奇門遁甲は流派により実に様々な作盤法がありますので、作盤法が違う流派の奇門遁甲盤の作成においては上記の手順があてはまらないことがあります。 流派や作盤法の違いの確認は慎重に行うようにしてください。 奇門遁甲の具体的な活用法は、別項目にて詳細に解説しています。 この活用法や奇門遁甲の得られる条件などに関しても、各流派の違いが顕著に表れてきます。 それぞれの流派を実際に試して検証してみるのも良いですし、それぞれの流派の共通点を重視するのも良いでしょう。 実際に奇門遁甲の世界を体験し、自分なりの活用法などを見つけ出すのも奇門遁甲の楽しみの一つになります。
補足と注意事項
奇門遁甲 立向盤 | 奇門遁甲立向盤や具体的な活用法などの解説 |
奇門遁甲 座山盤 | 奇門遁甲座山盤や具体的な活用法などの解説 |
奇門遁甲立向盤 局数表 | 奇門遁甲立向盤 年月日時各盤の局数解説 |
奇門遁甲座山盤 局数表 | 奇門遁甲座山盤 年月日時各盤の局数解説 |
奇門遁甲 活用法造作法 | 奇門遁甲の活用法や造作法などの解説 |